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用語解説

成長期アスリート(せいちょうきあすりーと)

Youth Athlete

内容
 広い意味では、出生以降の、身心が発育発達変化の途上にある全ての運動・スポーツ選手及び愛好者のことを指します。成長期アスリートは、身体的・心理的、および社会的(学校に通っている・未成年である、など)に成人アスリートとは異なる事情を抱えているため、それらを考慮した運動・スポーツ環境を整えることが望ましいと言えます。
 一方、成長期をより限定的に身体の形態的発育の著しい時期と捉えて、その時期にとりわけ習慣的に運動・スポーツ活動に参加している子どもを成長期アスリートと呼ぶ場合もあります。この場合の成長期(発育期)は、思春期における身長発育スパートの開始から、身長最大発育速度(Peak Height Velocity:PHV)年齢を経て、身長増加量が<1㎝/年(発育完了)となるまでの期間を指すことが一般的です。骨の長さの増加に伴って運動器に様々な変化が生じるため、この時期特有のスポーツ外傷・障害が発生しやすくなります。
参考文献
● 鳥居俊:ジュニアアスリートのスポーツ外傷・障害予防に発育発達の知識を,子どもと発育発達,17(3) : 126-127,2019.
● 鳥居俊:発育期の身体とスポーツ外傷・障害(総論),子どもと発育発達,17(3) : 128-130,2019.
● 広瀬 統一,泉 重樹,上松 大輔,笠原 政志(編):アスレティックトレーニング学 アスリート支援に必要なクリニカルエビデンス,文光堂,東京,126-131, 2019.
● 五十嵐隆:子どもの発育とその生理学的特徴,からだの 科学,272:2-6,2012.

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