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用語解説

後遺症(後遺障害)(こういしょう(こういしょうがい))

Sequela of sports injury

内容
 後遺症とは、「病気やけがの主症状が治癒したあとに長く残存する機能障害」を指します。アスレティックトレーナーが経験する可能性がある後遺症(後遺障害)の例として、足関節捻挫受傷後の関節の構造的な不安定性の残存1や頚髄損傷後にみられる四肢の麻痺2、熱傷後の瘢痕形成とそれによる運動障害3などがあります。アスレティックトレーナーは後遺症(後遺障害)が生じるような状況を未然に防ぐために競技復帰前の適切なプログラムの実施や緊急時対応計画の作成といった十分な選手対応や安全対策を行ったうえで選手サポートを実施する必要があります。
参考文献
・Medicine Net: Medical Definition of Sequela (https://www.medicinenet.com/sequela/definition.htm). Accessed 2022.2.28.
・Martin RL, Davenport TE, Fraser JJ, Sawdon-Bea J, Carcia CR, Carroll LA, Kivlan BR, Carreira D.: Ankle Stability and Movement Coordination Impairments: Lateral Ankle Ligament Sprains Revision 2021: Clinical Practice Guidelines Linked to the International Classification of Functioning, Disability and Health From the Academy of Orthopaedic Physical Therapy of the American Physical Therapy Association. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 51(4), CPG1-CPG80, 2021.
1. 上田敏 監修: 標準リハビリテーション医学 第3版, 医学書院, 東京, 324-340, 2012.
2. 上田敏 監修: 標準リハビリテーション医学 第3版, 医学書院, 東京, 475-479, 2012.

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