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用語解説

暑熱順化(馴化)(しょねつじゅんか(じゅんか))

Heat acclimation (acclimatization)

内容
 暑熱順化(馴化)とは、一定期間暑熱ストレスに曝露されることで引き起こされる適応の過程のことをいいます1。代表的な暑熱順化(馴化)の効果には安静時体温の低下、血漿量の増加、(同じ運動強度に対して)発汗量の増加、心拍数の低下、主観的疲労度の低下などが挙げられ、これらの適応によって暑熱環境下における運動パフォーマンスの維持・向上が期待できます1,2。「じゅんか」には実施形態によって「順化」と「馴化」の2種類が存在します。「暑熱順化」は人工的な暑熱下において暑さに対する耐性を獲得するのに対し、「暑熱馴化」は自然環境下において同様の適応を促すことを指します2。
参考文献
1. Armstrong LE, Maresh CM. :The Induction and decay of heat acclimatisation in trained athletes. Sports Medicine. 1991;12(5):302-312.
2. Périard JD, Racinais S, Sawka MN.: Adaptations and mechanisms of human heat acclimation: Applications for competitive athletes and sports. Scand J Med Sci Sports. 25 Suppl 1:20-38. 2015.

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