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用語解説

物理療法(ぶつりりょうほう)

Electrophysical agents (EPA)

内容
 対象者の疾病に対して物理的手段(熱、水、電気、音など自然エネルギーおよび人工的エネルギー)を用いて治療する方法のことを指します1。各物理療法にはそれぞれ適応と禁忌があり、目的に応じて方法を選択すると同時に、各種治療機器における禁忌事項を十分に把握したうえで使用することが重要です。主な目的は、痛みの緩和や循環の改善、組織修復の促進、リラクゼーションなどがあります。スポーツ現場で用いる例として、温熱療法としてのホットパックや渦流浴があります。また、寒冷療法として用いられるアイシングも物理療法に含まれます。交代浴は温水浴と冷水浴に交互に浸かることで血管の拡張と収縮作用を利用し、循環の改善が得られます。電気療法としては、萎縮筋に対して行う低周波療法 、疼痛緩和を目的に行う干渉波療法や経皮的電気刺激療法(TENS)、組織修復の促進を目的に行う微弱電流などが挙げられます。超音波療法は、温熱および非温熱効果を伴う治療法であり、組織の伸展性の増加や組織修復の促進を目的に行います。
参考文献
1. 奈良勲監修: 理学療法辞典. 医学書院,東京,673,2006.

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